お蕎麦のつなぎにオヤマボクの葉の繊維を使って打った蕎麦のことを言います。つなぎにこの繊維を使っているので、そば粉の味が変わらなく、シコシコした歯触りのある硬めのお蕎麦です。そして、一度味わえばやみつきになるお蕎麦です
ぼくち蕎麦のルーツは古くから飯山市の富倉地区で打たれていた伝統のある幻のそばといわれています。
なぜ、幻の蕎麦かと言いますと、この繊維を取り出す作業と、この繊維を使って打つ作業は、手間と時間がかかり大変な作業なのでこの地でしかできなかったため、幻の蕎麦と言われているようです。
なぜつなぎに繊維を使うようになったのかといいますと、富倉と言う所は豪雪の地で、二毛作が、出来ず麦も作れないため、つなぎに使う小麦粉が、手に入らなかったようです。そこで、雪深い地に暮らす人の知恵として、植物の繊維を使うようになったそうです。
キク科の多年草です。オヤマボクチの名の由来は火を着火させる際に火口として利用されたからその名がついたそうです。
蕎麦を打つには「つなぎ」が必要となります。 そば粉のみで打つとパサパサしてまとまりにくい状態となります。
「つなぎ」を使うことで蕎麦を打ちやすく、さらにまとまりやすく切れにくい状態となります。
そこでこの、「オヤマボクチ(山菜)」から取り出した繊維を「つなぎ」に使うことで、 小麦粉に比べ蕎麦が切れにくく、コシが強い食感を味わえるのが特徴です。
このオヤマボクチを使用した、かにさわの「ぼくち蕎麦」をぜひご賞味下さいませ。
オヤマボクチは、自然に自生していますが、これではなかなかたりないので、かにさわでは畑で栽培しております。これもまた草との戦いで管理が大変です。
種をまいて植えると | 葉が大きくなります | 葉っぱの収穫 | 採れたボクチの葉 |
鍋に水と重曹を入れ 約5時間煮ます |
川で、洗います | 絞って | 乾かして出来上がり |